【パンドラム】感想・レビュー【本当に怖いのは…?】(ネタバレあり)

パンドラム

あらすじ

西暦2174年。地球滅亡寸前、限られた資源の争奪が頂点に達する。人類は、地球と同じ環境の惑星タニスへの移住を計画する。選ばれし者たちが搭乗した宇宙船エリジウムが旅立った。やがて、2人の飛行士が冷凍睡眠から目覚めると、誰もいない宇宙船に乗船していることに気づく。何故そこにいるのか、自分たちが何者なのか全く記憶のない中、船内を探索していると、彼ら以外にも恐ろしい“何か”が存在していることに気づく。恐怖とともに次第に明らかになる驚愕の真実とは?パンドラム症とは一体何なのか?

(Blu-rayパッケージより引用)

作品・スタッフ・キャスト

作品情報

公開:2009年(米):2010年

上映時間:108分

制作国:ドイツ:アメリカ

スタッフ

監督:クリスティアン・アルヴァルト

脚本:トラヴィス・ミロイ

制作:ポール・W・S・アンダーソン:ジェレミー・ボルト:ロバート・クルツァー

キャスト

バウアー伍長:ベン・フォスター(てらそままさき)

ペイトン中尉:デニス・クエイド(加瀬康之)

ギャロ伍長:キャム・ギガンデット(浪川大輔)

ナディア:アンチュ・トラウェ(甲斐田裕子)

マン:カン・リー(小松史法)

リーランド:エディ・ローズ(後藤哲夫)

シェパード:ノーマン・リーダス(志村知幸)

 

感想

『驚愕の真実』

観た感想としては、上に書いてあるストーリーそのままの展開です。もはや書くことがないレベルで本当にそのまんま!!(笑)

何か少しでも書くと、ネタバレになってしまうほど公式さんがギリギリまでストーリーに書いてくれています。

ですが、これから観ようと思ってる方ががっかりしないように言えば、ストーリーの最後の方に書いてある『驚愕の真実』は期待しない方が良いです…。

なんていえばいいんですかね。伏線もその回収も荒く、途中で展開が読めてくる上に、多分その伏線なんだろうけど最後まで観ても「あのシーンは必要だったんだろうか?」と思ってしまうようなシーンがちらほらと。

その上、驚愕の真実が全くなかったわけではないんですが、ただただ内容が弱い。

『本当に怖いのは人間なんだ。』というよくある展開にもっていきたかったのかもしれませんが、だいたい、まず襲ってくる“何か”が怖すぎてパンドラム症になってしまった人の狂気さが霞んで見えます。

パンドラム症

このタイトルにもなっているパンドラムとは『宇宙船のクルーたちの間でパンドラムと呼ばれている、軌道機能不全症候群という精神病だ。』という説明が映画を観ている人がわかるようにメインキャスト達が話すシーンが何度かありました。

そのたびにまさか全部の出来事が幻覚や夢じゃないよな…と悪い予感がしたのですが、さすがにそこは違ってくれました。本当によかったです。

ただ夢落ちとたいして変わらないような展開、面白さですが…。まあ、本当に夢落ちじゃなかっただけマシかな。(笑)

どちらかというと、パンドラムとはどんな症状なのか、誰が発症しているのか、自分が発症しているんじゃないか、そういう葛藤や疑心暗鬼になっている人達がよくわからない“何か”にかき乱されていく様をハラハラしながら観るという話でした。

カメオ出演?

人気海外ドラマのウォーキング・デッドにも出ていて、中二病映画の最高峰で私の好きな映画『処刑人』シリーズにも出ていたノーマン・リーダスが出ています。

パッケージ裏のキャスト欄にも名前が載っていましたが、全然気づかずに観ていたので、劇中に出てきた瞬間テンションが上がりました。(笑)

ただテンション上がった自分がむなしくなるくらい出番は一瞬です。(笑)

まとめ

評価
面白さ
(1.0)
(4.0)
展開
(1.0)
総合評価
(2.5)

SFパニックホラー?

何の気なしに観始めたこの作品、静かなシーンからの演出は、ある意味で見事でした。とにかく急な大きな音や演出に終始ビビりまくり。(笑)

ストーリーを読んでから観始めたので、なんとなくは「エイリアンやら宇宙人やらが急に出てきて驚かせるシーンがあるんだろうなー」とは覚悟していたのですが、こんなにビックリ系ホラーよりだとは思わなかったです。

感覚としては、バイオハザードを初めて見た時に近いです。というか調べて分かったんですが、制作のポール・W・Sアンダーソンはバイオハザードの監督・脚本・制作だったんですね…。(笑)

刺激を求める方にはオススメしますが、心臓の弱い方にはオススメできません。(笑)

素直に思った事

正直、面白かったのかと聞かれると面白くはなかったです。

内容・展開がよくある設定で、ストーリも淡々と進んでいくので世界観に入り込むこともなくただただ音にびっくりさせられる…。(笑)

私がSF好きではないからそう思ってしまうだけなんですかね?でもこれがゲームだったとしたら面白いと思うんです。

ゲームをしているように自分自身をこの世界に登場させられるような、操作をしていきながらその世界観にどっぷりつかれるような、そんな観かたができる方がいればハラハラ感は半端ないし面白いんじゃないかなーと思います。

納得のいかないエンディング(ネタバレあり)

注意

あまりにもスッキリしなかったので愚痴もかねてのネタバレです!(笑)

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最後まで見て思ったことは、全然何にも解決してないじゃん!です。(笑)

軽くエンディングを説明すると、

『実はタニスに着いてたよ!脱出するよ!生存者だいたい1200人くらいいるよ!』“タニス元年” “人口約1200人”『やった!任務完了!』

って感じです。(笑)

 

いや…。正直もっとあるでしょ…。むしろこれからが大変な道のりなんじゃないの?もう襲ってきていた“何か”の脅威はないのかと…。

パンドラム2でも作るつもりだったんですかね?本当にパッとしないしスッキリしないエンディングでした。

 

結局襲ってきていた“何か”とは、劇中で生物学者だった女の人が言っていた人間のミュータントなんですかね?

本当に最後まで観た今でも分からない…。

もし、タニスの原住民だったら?地球でもタニスでもない星の宇宙人だったら?エイリアンだったら?

宇宙船の中で繁殖までしてたんだから、宇宙船からの脱出後も“何か”の存在は大問題だと思うんですけどね。

海には対応できてないんですかね?もし人間がミュータント化したものだったら海も泳げそうですけど…。

 

深海だったから水圧差でみんな死んでしまったかもしれませんが、だったら水が流れこんできているカプセルで脱出したメイン2人も死んでるはずでしょ!

まだ冷凍睡眠中だったカプセルが無事なのは、わかります。宇宙空間にも耐えられるし。でもそのカプセルから出てきた人はパンドラム症候群は発症しないのでしょうか?

ただメイン2人のご都合主義な生還。そして無理やりなハッピーエンドへのもって行き方はこれを書いている今も納得できません。(笑)

以上、記事制作まき子でした。

まき子


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